新・ことば事情
6043「ウイメンズ」
子どものTシャツを買いに行った「ユニクロ」の店内放送で、
「メンズ、ウイメンズ」
と言っていました。この、
「ウイメンズ」
というのは初めて耳にしました。アクセントは「平板アクセント」で
「ウ/イメンズ」
でした。しかし普通、「女性用の服」は、
「レディース」
と言うのではないでしょうか?
翌日会社で、「ミヤネ屋」に来てくれているアルバイトの女性に聞いてみたところ、
「ウイメンズ、たしかに言いますね。お店で耳にします」
とのこと。
グーグル検索(5月27日)では、
「ウイメンズ」=127万件
も出て来ましたが、最初のほうに出て来るのは、
「ウイメンズクリニック」
と「お医者さん」が多い!つまり、これまでなら、
「婦人科・産婦人科」
と呼ばれたお医者さんのようです。「婦人」がやはり「死語化」しつつあるのでしょうか?さらに見ると、
「不妊治療」
を謳っている所も多い。うーん、なるほど、時代の動きはクリニックの名前にも影響を与えているのか。
この話を、同年代(少し年下)の「ミヤネ屋」の男性スタッフに話したところ、
「最近は、通販のカタログでも『メンズ・ウイメンズ』ですよ。『レディース』はありません」
「え!そうなの?」
「『レディース』の反対語は、本来は『ジェントルマン』じゃないですか。だから、『メンズ』と整合性を取るために『ウイメンズ』になってるんじゃないですか?」
「そうか、確かに『レディース&ジェントルメン』だよなあ。もう『レディース』は、暴走族にしか残ってないのかなあ・・・」
「どんどん、取り残されていきますねえ。」
とう寂しい結論になったのでした・・・。