新・読書日記 2016_075
『言ってはいけない~残酷すぎる真実』(橘玲、新潮新書:2016、4、20)
この著者の本は以前、読んだことがあると思う。
「言ってはいけない」「残酷すぎる真実」とは?興味を持って購入し読んだ。その意味では良いタイトルだ。
本書は「13章」あるが、大きく分けると「3つ」。
「努力は遺伝に勝てないかのか?」
「あまりに残酷な『美貌格差』」
「子育てや教育は子どもの成長に関係ない」
つまり「遺伝と環境」は、どのぐらいの割合で影響を及ぼすのか?という話。
その中で、アメリカの行動計量学者のリチャード・ハーンスタインと、政治学者のチャールズ・マレーが1994年に出版した「ベルカーブ」という本の内容を紹介している。ベストセラーになったが、その内容が「人種差別(的)だ」と問題にもなったという(だかからこそ、よく売れた?)。
あれ?これ、どこかで聞いたことがある。あ、そうだ、たしか辛坊さんが1997年~98年にアメリカに留学した際に読んだ、というのを聞いたことがあるな。直接聞いたか、雑誌の連載で読んだか、あれだな。本人に確認したら、「原書で読んだ」と、ちょっと自慢げなメールが来ました。
つまりこの本も、「内容は『事実』だとしても、公然と胸を張って他人に言えないような『真実』」が書かれているのでしょうね。
そんな感じでした。
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