新・読書日記 2016_071
『見えない文字と見える文字~文字のかたちを考える』(佐藤栄作、三省堂:2013、5、30)
ちょっとミステリー風のタイトル。
「文字とは何か?」
手書きの文字は、百人百様。しかし人間(日本人)は、その百種百様の文字を「同じ文字」だと認識する。「ツ」のような「シ」の正体は?また、いわゆる「ギャル文字」を、なぜギャルは読めるのか?あれは文字なの?漢字の字体も変化して来る。そして、字体のバラエティーは、今に始まったものではない、漱石の字だって・・・。
しかし、そういった「手書き」から、急速に世の中は「打ち文字」時代へと変わってきている。手書きの文字が「動的」とすれば「打ち文字」は「静的」な文字である。この本が出てからもう3年もたっているし、こういった傾向は更に進行しているかも。この本を読んで勉強しよう!
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