新・ことば事情
6022「外葉」
3月25日放送の日本テレビ「スッキリ!!」を見ていたら、今が旬の「春キャベツ」を紹介していました。その中で千葉・銚子市の農家、青柳はる子さん(61)が、春キャベツの外側の葉っぱのことを、
「外葉(がいは)」
と言っていました。初めて聞いた言葉です。意味は、
「キャベツの一番外側の葉っぱ」
ですよね、わかります。でもそんな「重箱読み」をするんだ!
『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』『岩波国語辞典』には、「外葉」は載っていませんでした。
グーグル検索では(3月29日)、
「外葉」=23万9000件
も出て来ました!その最初に出て来た「外葉とは?」というサイトには、
「外葉は『がいよう』または『そとば』と読みます。中心から出る新葉を包む外側の葉のことでキャベツ、レタスなど球結した部分の外側に広がる葉などを外葉と呼びます」
とありました。「がいは」ではなく「がいよう」「そとば」なのか。またこの、
「球結」
という言葉も意味はわかりますが、耳慣れない、見慣れない言葉ですね。それは後で調べるとして「外葉」です。「外葉」に「そとば」「がいよう」「がいは」をくっつけて検索してみましょう。
「外葉、そとば」 =199件
「外葉、がいよう」=166件
「外葉、がいは」 =103件
「がいは」もありました!が、どれも件数が少ない・・・。全体的には、
「そとば」
という読みが多いような気がしました。
で、「球結」に関しては、
「球結」=1万5200件
でした。あ、これって「きゅうけつ」かと思っていたけど、
「たまむすび」
とも読めますね。「キャベツ」もあわせると、
「球結、キャベツ」=347件
とほとんどありませんでした。「外葉」よりは多いけど、共にに「3ケタ」どまり。
また、『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』『岩波国語辞典』には、「球結」は載っていませんでした。