新・読書日記 2016_046&047
『南紀の台所1・2』(元町夏央、集英社:第1巻は2014、6、10・第2巻は2015、1、19)
新聞か週刊誌の書評欄だったか、ネットだったか忘れたが、南紀を舞台にしたグルメものの漫画で、その南紀の地名が「道浦」だと言うのだ。え?そんな地名あるの?たしかに「道浦」姓は「和歌山県」には多いと聞いたことがあるが、私自身は「三重県」生まれ。どんな漫画なんだろう?と興味津々で取り寄せて、まずは1巻と2巻を購入。(3巻まで出ているらしい。)
東京から、南紀の研究所勤務を命じられた彼氏に「そんなところへ行って遠距離恋愛なんてイヤ!責任とって結婚して!」と叫んでしまった主人公。都会とは全く違う不便さに戸惑いながらも、有り余る大自然、その地域全体が「食材の宝庫」であるという豊かさに「料理」を通じて目覚めて行く。濃厚な人間関係に戸惑いながらも地域に溶け込んでいく様子が描かれている。いい漫画じゃん!
どうも、舞台となった「紀伊長島町・道浦」という集落はないそうだが、モデルとなった集落の名前は、「紀北町・道瀬」という集落だそうだ。一度訪ねてみたいと思わせる。
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