新・ことば事情
6012「ならしの市役所」
ふと、気付きました。
「ならしの市役所」
と読んだ場合、読み方によって、
「習志野市役所」
と千葉県の「習志野市」の市役所を指すケースと、
「奈良市の市役所」
と、「奈良県奈良市」の市役所を指す場合があります。アクセントとしては、
*「習志野市役所」=「ナ/ラシノシヤク\ショ」
*「奈良市の市役所」=「ナ/ラ\シノ・シ/ヤク\ショ」
で区別がつきそうなものですが、「奈良」のほうは「2語」の区別をしなければ、
*「奈良市の市役所」=「ナ/ラ\シノシヤクショ」
となって、「習志野市役所」と区別がつきにくくなります。
これを避けるためには、「奈良」のほうは、きっちりと「2語」に分けて
*「奈良市の市役所」=「ナ/ラ\シノ・シ/ヤク\ショ」
と、「ナラシノ」と「シヤクショ」の2語に区切って、
「『アクセントの山』を作ってやること」
ですね。これで間違いは、より防げると思います。