新・読書日記 2016_036
『ナニワめし暮らし2』(はたのさとし、双葉社:2016、1、22)
2016読書日記035で書いた、『角川映画1976-1986増補版』(中川右介、角川文庫)の著者・中川右介さんのトークイベントに行って、その会場で紹介された、和歌山出身の若い漫画家・はたのさとしさんから、直接頂いた漫画の単行本。タイトルの通り、大阪を舞台にして、シェアハウスに住むいろいろな面々が、問題を抱えつつも、おいしいナニワのB級グルメが、人と人との垣根を取り除いていくというもの。昔の『めぞん一刻』を「ラブコメ」というならば、これはさしずめ「グルコメ」。B級グルメ・コメディーみたいな感じかな。絵が、かなり「濃い」。線が濃い。「とんかつソース」か、「お好みソース」のようで、「しょうゆ好き」の人にはどうかなと思うが、そのリアルなタチだからこそ、食べ物のおいしさが際立つ感じがした。
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