新・ことば事情
6011「『ケージ』のアクセント」
2月26日放送の日テレ『スッキリ!!』で放送された、3歳児をウサギ用の「檻(おり)」に閉じ込めて死亡させたとされる両親の裁判のニュースで、「檻」を英語で言った、
「ケージ」
を、上重聡アナウンサーも男性ナレーターも、
「ケ/ージ」
と「平板アクセント」で読んでいましたが、正しくは、
「ケ\ージ」
と「頭高アクセント」ではないでしょうか?「平板アクセント」の「ケ/ージ」で私がイメージするのは、
「掲示」「鮭児」
ですね。
『NHK日本語発音アクセント辞典』を引いてみたのですが、「ケージ」は載っておらず、似たような言葉では、
「ゲ\ージ」「ケ\ーキ」「ケ\ース」「ケ\ープ」「ゲ\ーム」
と、全て「頭高クセント」でした。
また、「アクセント」も載っている『新明解国語辞典』を引くと「ケージ」、載っていました!
「ケージ」(1)
ということで、(1)は「頭高アクセント」を意味しています。やっぱり「頭高アクセント」なんだ。
その後、同じく日テレの矢島学アナウンサーは3月2日お昼の「ストレイトニュース」で、
「ケ\ージ」
と「頭高アクセント」で読んでいました。
上重君、もしこのブログを読んでいたら、今後は「頭高アクセント」で読んでください!
また、2月26日『スッキリ!!』の男性ナレーターは、
「後悔の念は?」
の「念」を「平板アクセント」で、
「ネ/ンワ?」
と読んでいましたが、これも「ネ\ンワ?」と「頭高アクセント」ではないか?と思ったのですが、手元の『NHK日本語発音アクセント辞典』を引くと、
(1) ネ\ン(頭高アクセント) (2)ネ/ン(平板アクセント)
の順番で、「両方」載っていました。