新・ことば事情
6009「貯玉・貯メダル」
車で走っていて、信号待ちのときに目に入った、大阪・枚方市のパチンコ屋さんの看板にこんな文字が。
「貯玉、貯メダル始めました」
「貯金」は知っていますが、
「貯玉」
は、意味は大体わかりますが、初めて見た気がします。ましてや。「貯メダル」!違和感ありありです!
「ボトルキープ」
みたいな感じですかね。固定客、リピーターを増やすための作戦だと思いますが、ふつうは玉を貯めずに「景品に交換」するのではないかな?という気もしますけど、お年寄りなどは「遊ぶことが目的」で「貯玉・貯メダル」をするのでしょうかね?
グーグル検索では(2月29日)
「貯玉」 =40万9000件
「貯メダル」= 8万7800件
でした。
と、ここまで書いて、「待てよ」と。「貯玉」、以前に見たことがある気がして来たぞ。
「貯玉・道浦」
で検索したら、出て来ました!「平成ことば事情2638」のタイトルが、ズバリ「貯玉」でした。書いたのは、2006年の9月9日。ちょうど10年前ですね。その際に見かけたパチンコ屋さん(大阪・茨木市)の看板は、
「全貯玉、再プレイOK」
でした。これが、私が「貯玉」を目にした最初だったんですね。当時のネット検索(グーグル検索)では、
「貯玉」=10万1000件
でした。それから10年で「4倍」になっていますね。
「玉を預けると、利子の玉がつくのかな?」
という疑問が出て調べています。それによると、
「玉・メダルをその日のうちに景品と交換しなくてもよいため、例えば閉店間際で混雑した景品カウンターに並ぶ必要がありません。端玉を貯めることができるので、欲しくない物と交換する必要がありません。また、一回の遊技では手が届かなかった高額な景品なども、貯玉をためれば交換することができます。」
なるほど、なるほど。そういうことか。この10年間、いや20年以上、一回もパチンコ屋さんに行ってないので、全然わかりませんでした。
また、読み方について、「ちょだま」か「ちょぎょく」か?という疑問についても、当時書いていますが、これは「ちょだま」でしょうね。