新・読書日記 2016_032
『七つの会議』(池井戸潤、集英社文庫:2016、2、25)
「池井戸潤 文庫最新文庫!」
という帯の文句につられて、つい買ってしまってから、
「たしかこれ、家に昔、買った単行本があったはず」
と思ったが、
「まあ、いいや!読みやすい形の本で読むのが一番!その単行本、買ったけどまだ読んでないもんな」
と思い直して読み始めたら、止まらない面白さ!500ページ近い本書を、2日かけてほぼ一気読みしてしまった!
うーん、「七つの会議」を中心とした「8章」で、最初の主人公から、もう一人の主人公に上手く話が回っていく。やはり映像をイメージしてしまう小説だ。既にテレビドラマ化、されたよね、他局で。
「ソニック」という大阪本社の電機メーカーは、誰でも「パナソニック」をイメージしてしまうが、まあ、必ずしも特定の実在の会社ではないでしょう。その子会社で起きた小さな「パワハラ」事案が、実は「大きな問題」につながっていくというミステリー。針の穴からどんどん「らせん状」に(?)深く広がっていく闇は、グイグイと読者を引きずり込んでいきます。
star4_half