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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_022

『悩ましい国語辞典』(神永暁、時事通信社:2015、12、10)

 

 

新聞用語懇談会放送分科会の会議で東京出張した。プレスセンターの8階の会議室である。いつも時間があれば1階の書店に寄る。場所柄、メディア関連の本が多いのです。そこで全会の出張で、時間つぶしにうろうろしていて見つけた一冊。去年の12月に出てたんだ!全然、知らなかった。小学館の『日本国語大辞典』の編纂に携わった著者が、変わりつつある「日本語」の変化について、辞書のように記しています。しかし、「言葉は、時代と共に移り変わる」ということについて、しっかりと認識している著者は、「時代を写す鏡」としての辞書を作るべきか、「皆の規範となる言葉の意味を記す鑑」としての辞書を作るべきか、思い悩んでいます。「その言い方は間違い!」と非難されるものが、実は、より古くから使われていた意味だったりするケースも、いくつも記されていて、ある意味、目からウロコが落ちるものも記されています。例えば、私も著者も「立ち居振る舞い」が正しくて「立ち振る舞い」は間違いだと思っていたのですが、どうやら「立ち振る舞い」の方が古い言い方のようなのですね。ええ?本当!と、出張帰りの新幹線の中で、思わず声を上げそうになったぐらいです。この本を読んで、お勉強しましょう!!

 

 


star5

(2016、2、9読了)

2016年2月19日 13:24 | コメント (0)