新・ことば事情
5991「トーループかトゥループか?」
2月5日に行われた新聞用語懇談会放送分科会で、こんな質問をしました。
『フィギュアスケートの技の表記・読みについて~フィギュアスケートの技「トゥループ」・「トーループ」、「サルコウ」・「サルコー」の表記・読みは、どちらを使われていますか?』
これに対する各社の用語委員からの回答は以下の通り。
(共同通信)「トーループ」「サルコー」
(テレビ東京)「トゥループ」「サルコウ」と書く。発音は「サルコー」と音引き。
(テレビ朝日)ことし(今シーズン)から、表記も読みも「トーループ」になった。それまでは、表記は「トゥループ」で、読みは「トー(ループ)」だった。また「サルコウ」と書いて「サルコー」と読む。フィギュアスケート解説者の佐野稔さんや織田信成さんは、「サ\ルコ」と、語尾を伸ばさないで止めて言う傾向がある。
(フジテレビ)原稿には、両方出ているが「トーループ」が多い。「サルコウ」「サルコー」は、同じぐらい出て来る。原則は「共同通信記者ハンドブック」に準拠。
(TBS)2013年度に日本スケート連盟が「トウループ」(=「ウ」は大きい)「サルコウ」と表記を決めた際に、それに従った。読みは「トーループ」「サルコー」と、共に音引き。
とう答えでした。日本スケート連盟の、そんな決定があったとは知りませんでした。
普段、テレビ画面や新聞では、両方の表記が出て来ていると思いますが、それをなんとなく両方、受け入れてしまっていますが、いざ、自分で書こうとすると、
「あれ?どっちだっけ?」
となるんです。外来語表記は難しい!