新・読書日記 2016_016
『ようこそ、我が家へ』(池井戸潤、小学館文庫:2013、7、1)
季刊雑誌に2005年から2007年にかけて連載したものを文庫オリジナルでまとめたもの。池井戸潤の作品は、以前から大体読んでいたが、以前に買ったものの、まだ読んでいないものも、いくつかある。そのうちの一冊。たまに読むと、やっぱり面白い。
「ストーカー」ものだが、一体そのストーカー犯人は、誰なのか?姿が見えないだけに、余計に恐怖が募る。事を荒立てない生き方だったのに、出向している会社でも、通勤途中の駅でも、ついちょっと「正義感」が出てしまったがために陥る身の危険・・・これは、かなりコワイ。気を付けよう。思わぬところで恨みを買っていることも。自分は全く悪くないんだけどね。恨む方が悪い。でも、世の中そう理屈通りにはいかないという小説。
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