新・ことば事情
5976「サ-キュレーター」
「サーキュレーター」
という名前を、最近知りました。会社の机の上などに置いてある
「小さな扇風機」
のことのようです。これって「扇風機」とどう違うんでしょうか?
『三省堂国語辞典・第7版』を引いてみたら、さすが、載っていました。
*「サーキュレーター」=室内の空気を循環させる扇風機のような機械。エアサーキュレーター。
でも「机上に置く小さいの」は、「室内の空気を循環させる」ほどの威力はないですよね?あれは「サーキュレーター」ではないのか?それに、そうだったら「扇風機」も「サーキュレーター」と呼んでいいのでは?差がわかりません。
グーグル検索では(2月10日)、
「サーキュレーター」=433万件
も出て来ました。その中の「ヤフー知恵袋」での「ベストアンサー」は、
「『扇風機』は、体に風を当て、暑さをしのぐためのものです。それに対し『サーキュレーター』は、直進性の高い風を発生させ、冷暖房効率を高めるために室内の空気を循環させるものです。構造上も大きな違いがあります。 『扇風機』は単純に風を起こし、涼感を得るためのものですから、その風にはあまり直進性がありません。『サーキュレーター』のなかには、本体前面の保護網が直線状ではなく、 放射状になっているものがあります。あれは、渦巻状の風を発生させ、風の直進性を高めるためのつくりです。」
ということでした。なるほど、似ているようで目的も違うし、構造もちょっと違うのですね。そうすると、机の上に置く小さいのは、あれは「扇風機」だな。