新・ことば事情
5974「身動きもせず」
1月26日の「ミヤネ屋」の放送の中に、この日「初公判」を迎えた元兵庫県議の野々村被告の様子を表現したスーパーに、
「身動きもせず」
というのがあって、そのまま出しました。しかし、
「みうごき」
という言葉は、
「身動きが取れない」
などとは使いますが、
「ピクリとも動かない」「微動だにせず」
という意味の伝統的な言葉では、
「身じろぎもせず」
ではないのかな?と思いました。
しかし、直す時間も無かったので、そのまま放送しました。あとで辞書で、
「みじろぎ」
を引いてみると、その漢字表記は、
「身動ぎ」
と書かれていました。なんだ、表記は「おんなじ」じゃないか。そうすると、
「『みじろぎ』と、ルビを振るかどうか」
という問題だったようですね。