新・ことば事情
5973「ゲス乙女か?ゲス極か?」
年明けから、ベッキーとの不倫騒動で世の中をにぎわせている、
「ゲスの極み乙女。」
というバンドのボーカル・川谷絵音(えおん)。辞任した甘利大臣が、このバンドのヒット曲を替え歌にして「マイナンバーカードの」のPRをしていたのは記憶に新しいのですが、なんか関わった人が年明けから相次いで災難に遭っているのは、縁起が悪い感じが・・・。
その「バンド名」を「省略する」際には、
「ゲス乙女」
とすべきでしょうか?それとも、
「ゲス極(み)」
なのでしょうか?それとも、一気に省略して
「ゲス」
なのでしょうか?どうでもいいと言えば、どうでもいいのですが、例えば、
「モーニング娘。」
などはもう、
「モー娘。」
と略して書いて(なぜか語尾に「。」は入る)、
「モームス」
と読みますよね。さて「ゲスの極み乙女。」は?
「ミヤネ屋」では、
「ゲス乙女」
と略しました。「。」はなし。
この記事を出すきっかけとなった『週刊文春』を見てみると、
「ゲス乙女(の妻)」
になっていました。スポーツ紙の見出しを見ると、
【スポニチ】「ゲス乙女」川谷(1月8日)、「ゲス極あすMステ生出演」「ゲス川谷の妻」(1月14日)
【報知】「ゲス乙女」(1月7・8日)、「ゲス川谷妻」(1月14日)
【日刊【「ゲス乙女」(去年11月22日)、「ゲスの極み不倫否定」(1月7日)、「『ゲス』川谷」(1月9日)、「ゲス川谷」(1月10日)
【スポニチ】「ゲス乙女」(1月7日)、「ゲス川谷」(1月9日)、「ゲス川谷」(1月10日)
【サンスポ】「ゲス乙女」
【デイリー】「ゲスの極み乙女の川谷」(1月7日)、「ゲスの極み川谷」(1月8日)
【サンスポ】「ゲス乙女」(1月7日)
となっていました。どちらかといえば「ゲス乙女」が多いかな。それがだんだん「ゲス」になって来ているような。
どうでもいいと言えばどうでもいい、ゲスな話でゲス。