新・読書日記 2016_012
『「罪と罰」を読まない』(岸本佐知子・吉田篤弘・三浦しをん・吉田浩美、文藝春秋:2015、12、15)
出ました、今年初の「星5つ」!これは面白い企画。「読まないで読む」。その本=ドストエフスキーの名作『罪と罰』を読んだことがない4人が、本を読まないでストーリーを推理する「読書会」。まあ、この4人だからこそできた企画とも言えるけど、これ、やってみたいなあ。
中でもやはり「三浦しをんはすごい!」と思いました。
4人の話し合いの様子が記されているんだけど、まるで「推理劇」なんだよね。ワクワクゾクゾクする。少し話しては、その推理の方向を確認・修正するために各章で、数回(5回だっけか?忘れた)、「1ページだけ」読んでもいいことにして、その「1ページ」も、あてずっぽうで任意のページを指定する。もう、本当に高等なゲームですね。でも誰でもが出来るわけではない。ぜひこれ、番組にしてみたいなあ。でも、できるかなあ・・・。「誰の、何の本を読まずに読むか?」というのを選定するのが、かなり難しいですね。
あ、この「『罪と罰』を読まない」は、「読まずに読む」のではなく、「読んでみて」くださいね。
star5