新・読書日記 2016_008
『魔女のスープ~残るは食欲』(阿川佐和子、新潮文庫:2014、11、1)
サブタイトルの「残るは食欲」が、受けた。どう見ても「食いしん坊」のイメージがある阿川さん。これは「聞く力」ではなく「食う力」ですね。いろいろな食べ物に関するエッセイですが、こういった物を読むと「食べることは、生きること」と実感するし、イタリア人なんかに負けず、日本人も「マンジャーレ(食べろ)、アモーレ(愛せ)!」という"ラテン的な気持ち"になれた。TBSの番組の簡単なパーティーの際に「いなげや」というお肉屋さん(?)の「コロッケ」と缶ビールで「カンパーイ」ということがあると書いてあったが、テレビ局の報道局は、どこも同じなのか?と思った。というのも、読売テレビもそういった打ち上げなどでは、「中村屋のコロッケ」が必ず出て来るからだ。そういった意味でも、すごく親密感を持って読むことが出来た。
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