新・読書日記 2016_005
『トマ・ピケティの新・資本論』(トマ・ピケティ著・村井章子訳、日経BP社:2015、1、27)
いやあ、1年かけてようやく読み終わりました。
去年の内に読んでおきたくて、年末年始の休み、頑張ったけど、結構、時間がかかった。
414ページ。フランス「リベラシオン紙」上に2005年から2014年まで連載していたコラムをまとめた物。ピケティという人は、どちらかというと「左」の考え方の人なのね。その視点で、歴代フランス政府の経済政策を批判している。といった意味では、「フランスの現代史」の一端を知ることが出来る一冊。でもべースの知識がないと、かなり難しいです。実際、難しかったです。帯には、
「r>g」
という例の不等式と、その日本語での説明のような一文が記されているので、メモしておきます。
「資本収益率(r)>経済成長率(g)」
アメリカはもちろん、ヨーロッパでも、さらには日本でも、主に人口要因に起因する成長率の低下によって、所得に比して富の重みがかつてなく高まっている」
これが「格差問題」ですね。帯の背表紙には、
「資本主義は ますます格差を拡大していく。どうするか?」
「配分」が問題になって来るのですね。
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