新・ことば事情
5946「『卒論』のアクセント」
不倫問題で世の中を騒がせている、ベッキーと「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(えのん)。先日、そのベッキーの吹き替えを、林マオアナウンサーが行っていました。その中に出て来た、「卒業論文」の略語、
「卒論」
これは二人が「川谷の離婚」を「卒論」としゃれて呼んでいたのですが、それを記したLINEの文章を、林アナは、
「ソ/ツ\ロン」
という「中高アクセント」で読んでいたのですが、これは「関西の若者のアクセント」です。林さん!ベッキーは関西人ではないですよ。
「共通語(標準語)のアクセント」は、
「ソ/ツロン」
と「平板アクセント」ですね。
ちなみに関西でも、もう少し伝統的なアクセントだと
「ソツロ/ン」
というように「ン」の所までは低く、「ン」だけ上がる感じです。
ベッキーの吹き替えであるならば、
×「ソ/ツ\ロン」→○「ソ/ツロン」
とすべきでしたね。