新・読書日記 2015_166
『へんな生きもの へんな生きざま』(早川いくを、エクスナレッジ、2015、8、1)
上田玉芳堂(本屋さん)に注文した時には、こんな大きな図鑑のような本だとは思わなかった。全部カラー。いや~あ、世界には不思議な興味深い生きものがたくさんいるんだなあって、改めてその多様性に驚かされます。
本書は「狩る 捕る 喰らう」「愛する自分を守るため」「存在しない者たち」「周りに合わせて生きてます」「ある愛の詩」に分類されているが、如何に生物が環境に合わせて生き残るために、その遺伝子を変化させて適応しているか、しみじみと感じる素晴らしい写真ばかり。不思議だ。また早川さんの文章も非常に小気味よく、ユーモアと知性が感じられて読みごたえがある。
私が気に入った生きものは、「ニセハナマオウカマキリ」。スゴいですよ、このカラフルなカマキリは。人工的に見えるが、自然の造形。また、「眼状紋」と呼ばれる、「大きな目ん玉」に見える文様が羽根にある「アフリカメダマカマキリ」(そのまんまの名前ですが)。これも「アート」ですね。そして「アカハネガウンカ」。これは、「ピクサー」のアニメーションに出てくるんじゃない?と思わせるような。思わず笑ってしまうよね、この顔!
自然ってすごい!!
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