新・読書日記 2015_164
『愛媛ことば図鑑~マンガで読み解く愛媛の方言』(土井中 照、アトラス地域文化新書:2005、8、1初版第1刷・2007、4、25第2刷・2013、7、1第3刷)
出張に地方へ出かけると、その地方の「方言」に関する本などを買い求めることが多い。先日も愛媛・松山で用語懇談会が開かれたので、帰りの空港で購入。会社に戻るまでに読み終えた。
「愛媛」と言うと「坊っちゃん」。「ぞなもし」というような語尾が特徴かと思いきや、実は「愛媛県」と言っても一つの方言ではなく、「東予」「中予」「南予」の3つの地域・言葉に大別されるそうだ。そして、「東予」=京阪式アクセント、「中予」=東京式アクセント、「南予」=一型に近いアクセント(九州・大分弁に似ている)のだそうだ。江戸時代に松山藩主=三重・桑名から、今治藩主=三重・長島から、宇和島藩主=宮城・仙台から、大洲藩主=米子から所替えになったので、アクセントがバラバラという説もあるそうです。全体としては、「古語」が、現代にも息づいているような感じがしました。勉強になりました。
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