新・ことば事情
5882「ピストリウス受刑者か?氏か?」
10月21日の「ミヤネ屋」の放送で、南アフリカの義足のランナーで、恋人を誤って射殺してしまったとして「6年の禁錮刑判決」を受けた、
「ピストリウス受刑者」
が「仮釈放」されたというニュースを放送しました。その際にディレクターから、
「『仮釈放』されても『仮』ですから、やはり『受刑者』を付けるべきなんでしょうか?」
と聞かれました。
系列キー局の『日テレ放送用語ガイド2011』の「事件報道での加害者の呼称」という欄を見たところ、「収監中」はもちろん、
「『受刑者』または『死刑囚』」
となっていましたが、「仮釈放」の場合「公人格」がある場合は、
「敬称か肩書」
になっていました。「私人」ならば「匿名」です。
それに従って「ピストリウス受刑者」ではなく、
「ピストリウス氏」
と「氏」を付けて放送しました。
これは「釈放」の場合と同じ扱いです。