新・読書日記 2015_127
『文系の壁~理系の対話で人間社会をとらえ直す』(養老孟司、PHP新書2015、6、29)
根っから文系の私には、理系の思考方法が、あんまりわかりません。帯には「文系が意識しづらい領域を、四人の理系の知性と語り合う」とあります。でも「文系」とか「理系」とかで分けるのは「受験」の時ぐらいで、後はあんまり関係ないと私は思うんですがね。
「四人の理系の知性」とは森博嗣(国立大学の教師兼作家)、藤井直敬(バーチャルリアリティーの専門家)、鈴木健(スマートニュース社長)、須田桃子(毎日新聞・科学記者)。
世の中は「技術革新」があって、それによって「世の中の形」が確かに変わっていく。「世の中の形」が変われば、「人の暮らし」も変わっていく。「暮らし」が変われば「意識」も変わり、「言葉」が「文化」が変わる。やはり、全部つながっているんだけど、その変化の方向やスピードは、現在どうなのか?ということ、最新の動向を、養老先生が専門家と対談することで探っていくという一冊です。勉強になるけど、ちょっと難しいです。
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