新・読書日記 2015_121
『自分のついた嘘を真実だと思い込む人』(片田珠美、朝日新書:2015、9、30)
最近、ものすごいペースで新書を出している片田さんの最新刊。買ったけどまだ読みかけの片田さんの新書が2冊あるのに、こちらを先に読み終えてしまいました。
タイトルのような人、いるんですよ。本書の中では、例えば「STAP細胞」の小保方さんなんかが、その例として挙がっていますが、「自分は真実を話している」と自ら信じ込んだ人は、「ウソをついている」という自覚がないから、始末に悪いです。
片田さんは、通っていたスポーツクラブで「私は医師」と言っていた女が、実は全く「医師ではない」という出来事に相当ショックを受けて(というのも、この話はほかの本にも書いているエピソードだから)、本書を書こうと思ったのではないか。そして「小保方さん」が出てきたことで、「世の中には、こんな人がほかにもたくさんいて、その対処に困っている人が、たくさんいるのではないか?」と思って、それが執筆動機ではないかなと思いました。
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