新・ことば事情
5852「米軍・米兵の読み方2」
平成ことば事情5842で取り上げた「米軍・米兵の読み方」、その後も注目しています。
8月24日の未明に神奈川・相模原市の米軍基地で爆発事故がありましたが、それを伝えた8月24日のテレビ朝日のお昼のニュースでは、「在日米軍」を、
「ざいにち・べいぐん」
と呼んでいました。また、菅官房長官が会見で「米軍施設」を、
「べいぐん・しせつ」
と言っていました。同じ日の夜のテレビ朝日「報道ステーション」では、スーパーで出て来た、「米陸軍」「米軍」「米軍側」の「米」に関しては全て、
「アメリカ」
と読んでいましたが、VTRの途中から出て来た、「米軍基地」に関しては、
「べいぐん」
でしたし、その後の、
「米軍の原因究明はアメリカ側の許可がないとできない」
は最初の「米軍」は、
「べいぐん」
で、スーパーで「アメリカ側」はそのまま、
「あめりかがわ」
でした。また、サイドスーパーは、
「相模原で米軍倉庫が爆発」
でした。
同じ日のNHKの午後7時のニュースでは、テロップは、
「米軍に対して」
で、ナレーションは、
「アメリカ軍に対して」
でした。また、
「日米地位協定に基づきアメリカ軍が行う」
は、テロップもナレーションもその通りで、「日米」は「にちべい」で、テロップも「米軍」ではなく「アメリカ軍」と出ていました。
そして、同じ日の日本テレビ「ニュースZERO」では、リードのナレーションは、
「アメリカ軍の倉庫」
というように、
「あめりか」
と読んで、なぜか本文は、
「米軍倉庫」
とスーパーが出て、ナレーションも、
「べいぐん」
でした。
その後、8月27日のお昼の「ストレイトニュース」では、テロップは、
「米軍」
でしたが、矢島アナウンサーのナレーションは全て、
「アメリカ軍」
でした。