新・ことば事情
5847「子どものうち1人は2人の子ども」
8月10日に日本テレビ『スッキリ!!』が伝えていた、アメリカで元夫が民家に押し入り8人を殺害したという痛ましいニュース。その中で、こういうスーパーが出ていました。
「殺された子どものうち1人は2人の子ども」
???
「1人は2人?」
これはつまり、元夫に殺されたうちの1人(=子ども)は、
「元夫と元妻=『ふたり』の間に生まれた子どもであった」
ということを言いたかったのでしょうね。
「ミヤネ屋」では日頃から、
*「単なる人数=洋数字」
*「意味を持つ数字=漢数字」
と使い分けるようにしています。その意味では、今回の、
「"ふたり"の子ども」
という場合の「ふたり」は「(元)夫婦」を意味しますので、漢数字で、
「二人」
として、
「殺された子どものうち1人は 二人の子ども」
と表記します。「洋数字」と「漢数字」で意味が違うのだということがわかりやすい例だと思いました。(平仮名で「ふたり」でも、いいんですけどね。平仮名だと目立たないんで。)