新・ことば事情
5843「ニホン軍か?ニッポン軍か?」
「日本軍」
を読むときにいつも悩むのが、
「ニホン軍」か?「ニッポン軍」か?
という読み方です。戦争当時は、
「帝国陸軍」「帝国海軍」
と呼ばれていたでしょうし、「日本」が付くなら、
「大日本帝国陸軍」「大日本帝国海軍」
で、この「大日本」は「ダイニッポン」でしょう。そうすると「日本軍」という言葉が、当時は、あまり使わなかったのではないか?という気もします。
ことしは「戦後70年」ということで、「ミヤネ屋」では8月14日に「硫黄島(いおうとう)」から全編生中継を行いました。その特別企画の中で、VTRでインタビューに答えてくれた、硫黄島のからの生還兵・大越晴則さん(87)は、
「ニホンヘイ」
と話していました。(「軍」ではなく「兵」ですが。)
8月14日、安倍晋三首相が発表した「戦後70年談話」で、安倍首相は、
「ニッポングンによって」
と読んでいました。
8月6日のNHK、午後7時のニュースで武田アナウンサーは、「旧日本軍」を、
「キュー・ニホングン」
と読んでいました。参考までに記録しておきます。