新・読書日記 2015_106
『ネットで見かけた信じられない日本語』(三條雅人、社会評論社:2015、8、1)
かなり分厚くて重い本が送られてきました。著者の三條さんは存じ上げないのですが、献本してもらいました、ありがとうございます。同好の士ということで。
「ネット誤植辞典」「約700の珍言葉収録」とあります。変換ミスや打ち間違い、言葉をうろ覚えで間違ったりということから生まれて来た言葉の数々。読んでいて思い出したのは昔の宝島社の「VOW」ですね。あれもおかしかったなあ・・・今回は、「あるある!」と思いながら読み進むことが出来ました。そして「よく、こんなにたくさん集めたな」と、その周年に脱帽。あ、間違えた「執念」だ。
思わずクスクス笑ってしまいました。いくつか挙げると、
×「引っ込み事案」→○「引っ込み思案」
×「息統合」→○「意気投合」
×「じくじくたる思い」→○「じくじたる思い」
×「行き当たりばっかり」→○「行き当たりばったり」
×「戦意創出」→○「戦意喪失」
×「何者入り」→○「鳴り物入り」
×「関節キス」→○「間接キス」
ワッハッハ!笑い飛ばすしかないですね!
でも笑い飛ばせないのは、この本にもやはり「誤植」があったこと。205ページ、左が「間違い」で、矢印の先の右側が「本来の正しい表記」であるはずなのに、そこには、
「ブログの更新」→「ブログの行進?」
となっていました。
「ブログの行進」→「ブログの更新?」
とすべきでしたね。これでは「ブログの後進」です・・・。
まさに「痛"根"の極み」・・・ではなく「痛"恨"の極み」乙女ですね。でも、おもしろかったですよ!私も毎日「ミヤネ屋」スタッフに送っている「間違いチェックのメール」をまとめたら、こんな本になるかな?きょうも、こんなのがありました。
「米・ミソネタ州」
もう「戦意創出」です・・・アベちゃんは文字通り「戦意創出」のようですが・・・。