新・読書日記 2015_098
『天空の蜂』(東野圭吾、講談社文庫:1998、11、15・2015、5、26第66刷)
1995年11月に講談社から単行本が、1998年11月講談社文庫版が発売された。「第17回吉川英治文学新人賞候補作」だったらしい。文庫本が出てからでも、もう17年。すごいロングセラーである。「66刷」って、あんまり見たことがないです!
東野作品は、デビュー作と『白夜』、それに『手紙』ぐらいしか読んだことがないのだが、なぜこの本を読もうと思ったかと言うと、この秋に映画化されるということと、内容が、原子力発電所の上に自動操縦のヘリコプターを飛ばして、「日本中の原発を止めないと、原発の上に、爆薬を積んだヘリコプター落とすぞ」と脅迫する犯人とのせめぎ合いを描いたサスペンス小説、という筋書きだと聞いたから。
実際にその危険がないとは言えないことは、もう20年も前から、やはりみんな考えていたのだな。映画ではどう描いているのかな?という興味もある。そのためには、原作を読んでおかなくてはと。そして、今だったらヘリコプターでなくても「ドローン」があるではないかと思った。余計にそういった危機があり得るのでは?などなど、興味を持って読みました。大変、分厚い本でしたが、ほぼ一気に読めました。映画は、どんな感じなんだろうな?9月公開らしいです。
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