新・読書日記 2015_097
『知らないうちに間違えている日本語』(島津暢之、宝島社:2015、7、24)
著者は、読売新聞東京本社・編集局校閲部主任。つまり、文字や言葉のチェックの専門家。1967年生まれだそうですから、うちの下の弟同い年だな。
新聞用語懇談会でお世話になっている、読売新聞の用語幹事・関根健一さんから、
「うちの後輩が書いた本です」
と贈ってもらいました。ありがとうございます。
届いたその日に「あっ」という間に読めました。一つ一つの項目が短く「○、×」で記してあるので、パラパラパラっと読めますが、気になったところのページを折って行ったら、半分ぐらいのページの角を折ることに・・・。
中でも「へえー、知らなかった!」というものをいくつかご紹介すると、
*○三ぞろい ×三ぞろえ
*「土産団子」=葬礼の際に墓に持って行く団子のこと。
*「複雑骨折」は「骨が複雑に(粉々に)砕けること」ではなく、「骨が折れるとともに、付近の皮膚・筋肉などにも損傷があって、開いた傷口から骨折部が外に露出しているもの」をいう。「骨が折れているだけ」は「単純骨折」。また、整形外科では「複雑骨折」とは言わず「開放骨折」ということが多い。
*「病状があらたまる」は「容体が悪化する」「危篤になる」という意味。
などなど。勉強になりました!
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