新・ことば事情
5815「シエムレアプ」
京都市が、2年連続で世界一魅力的な観光都市に選ばれたというニュースがあった際、同じくランキング上位に入っていた、
「カンボジアのアンコールワット遺跡がある都市の名前」
の表記は、
「シエムレアプ」?「シェムレアップ」?「シアムリアップ」?「シェムリアップ」?
という問題が出て来ました。
日本新聞協会の『新聞用語集2007年版』や読売新聞社の『読売スタイルブック2014』では、ともに、
「シエムリアプ」
となっていましたが、ちょっと発音しにくいし、あまり耳にしない表現です。日本テレビにも確認したところ、やはり、
「シエムレアプ」
ということで、読売テレビでもそのように放送しました。
グーグル検索(7月13日)では、
「シエムレアプ」= 6790件
「シェムレアップ」= 3460件
「シアムリアップ」= 1470件
「シェムリアップ」=51万9000件
で、圧倒的に「シェムリアップ」が多いです。発音も「アップ」の方が言いやすいです。
「外務省」のサイトの「ODAのページ」では、
「シェムリアップ州」
と出ていました。が、同じ外務省のサイトで検索して出て来た「2012年版政府開発援助(ODA)白書」のページでは、
「シエムレアプ」
になっていました。外務省サイト内では、
「シェムリアップ」=193件
「シエムリアプ」 = 1件
でしたが、「在外公館医務官情報」の「カンボジア」のページを見ると、
「シアムリアップ」=2回
「シュムリアップ」=1回
出て来ました・・・。
うーむ、外国語のカタカナ表記は、本当に難しい。