新・ことば事情
5813「『建て方』のアクセント」
関西は、京都は「祇園祭」のシーズンです。ニュースも祇園祭関係のものが増えて来ます。入社2年目で東京出身のMアナウンサーが、昼ニュースを前に質問して来ました。
「祇園祭の『鉾建て』のニュースなんですが、この『建て方』のアクセントは、『タ/テカ\タ』と『中高アクセント』でしょうか? それとも『タ/テカタ』と『平板アクセント』でしょうか?」
「うーん、その場合は『平板アクセント』で『タ/テカタ』(建方)だね。この『方』は、『○○をする役』という意味だからね。もし、『タ/テカ\タ』と『中高アクセント』になると、『○○する方法』ということになるからね。アクセントで、意味が変わって来るんだね」
「わかりました!」
ということで、やさしく教えてあげました。
(2015、7、10)
(追記)
NHKの原田邦博さんから、
×「タ/テ\カタ」→○「タ/テカ\タ」
というアクセント表記の間違いのご指摘と、
「鉾建ての方の『タテカタ』の漢字表記は『建方』で、送り仮名の『て』は要らないのではないか?」
とご指摘を受けました。ありがとうございます。アクセント表記、修正しました。