新・ことば事情
5805「料理家と料理研究家」
3月5日に日本テレビ『スッキリ!!』で、「冷凍卵料理」を紹介していた、
「料理家・RYO」
という男性(28)がいました。この肩書の、
「料理家」
が気になりました。普通こういった場面で出て来る人は、これまでは、
「料理研究家」
だったのではないか?
「料理家」と「料理研究家」、はたまた「料理人」は、どう違うのでしょうか???
また「家」の付く職業を思い浮かべてみると、
「音楽家」と「音楽研究家」「音楽評論家」
「作家」
「文筆家」
「研究家」
「発明家」
などなど。そのほか、
「国語学者と国語研究者」
も、どう違うのかなあ。
そんなことに悩んでいるうちに3か月経ち、たまたま読んだ本(「2015読書日記092」に感想を書いた)『小林カツ代と栗原はるみ~料理研究家とその時代』(阿古真理、新潮新書)の中に、ケンタロウやコウケンテツといった男の若い人たちが出て来た頃から、それまでの「料理研究家」に変わって、新たに
「料理家」
という言葉が使われ出したと記されていました。やはりあったか!と思いました。
ここ十数年のことなのかな?
従来の「料理研究家」というものと、とイメージを分けるために出て来た言葉なのかもしれませんね。
グーグル検索では(7月8日)、
「料理研究家」=91万1000件
「料理家」 =114万0000件
と、なんとネット上では「料理家」の方が多く使われていたのでした。