新・ことば事情
5799「コンビニのおつりのお数え方」
先日のこと。いつも行くコンビニで、
「664円」
の買い物して、
「一万円札」
を出しました。すると、たぶんアルバイトなんでしょうけど、若い男性店員が、「おつり」を渡す際に、こう言ったのです。
「まず、大きいほうから、5、1、2、3、4、9000円のお返しです」
つまり、まず「大きいほう」である、
「五千円札」
を渡して、
「5」
と言った後に、今度は「小さい額のお札」である「千円札」を、
「1、2、3、4」
と数えて、最後に、「五千円札+千円札4枚=9000円」ということで、
「9000円」
と言ったのですね。「五千円札」と「千円札」の金額を分けて口に出していたわけです。「ご名算!」と言うわけもなく、さすがに、
「普通こういう時は、五千円札を渡して『5』と言った後は、千円札を足した金額を『6、7、8、9000円お返し』って言うでしょ!」
と口を出したら、ハトが豆鉄砲を食らったような顔(わあ、こんな「常套句」を、ここで使えるとは!半生において一度も「ハトに豆鉄砲を食らわせた」ことはないのですが。)で、キョトンとして、
「はあ・・・、いつもこう、やってましたけど・・・」
と言うではありませんか!
「誰かに言われたこと、ないの?」
「ありません」
誰か、注意したれよ!(あ、俺の仕事か?)
そういえばこのコンビニ、以前におばちゃんの店員さんが、同じように「一万円札」を出して「1000円以下の買い物」をした際、「おつり」を返す時に
「はい、おつり、1000、2000、3000、4000、9000円のお返し」
と、最後に「五千円札」をドーン!!と返してきたことがありました。
「5000、6000、7000、8000」
がなかったので、"なんだか、ごまかされたような気がした"とともに、落語の
「時そば」
を思い出したものです。
こういった「おつりの返し方」は、ちょっとおかしいですよね?こういった教育は、しないのかなあ?
ちなみに、おつりを「まず大きいほうから5、1、2、3、4、9000円」と言った男性店員さんは、
「郷ひろみさん」
ではありません。GO!GO!!
(追記)
同じコンビニで30代ぐらいの男性店員が、1万円からのおつりを、こう言って返して来ました。
「はい、おつり、1000、2000、3000、4000と5000円で、9000円のお返し」
あれ?これって、前におばちゃんの店員が返して来たのと同じおつりの返し方だ!もしかしてこの店では、そう教えられているってこと???謎は深まります・・・。
(2015、8、20)