新・ことば事情
5792「着用ダメージ」
桐谷美玲さんの出ている、洗剤(アクロン)のコマーシャルを見ていたら、
「のびのび よれよれ が、ぴん!」
という表現が出て来ました。最近、以前は、
「ノビノビ ヨレヨレ が、ピン!」
のように「カタカナ」で書いていた(「のびのび」は「スクスク育つ」意味では「平仮名」かな)こういった擬態語を、「平仮名」で書くことが多い気がします。あ、このCMは文字が出ていたかどうかは、忘れましたが。(「アクロン」のサイトでは、
「着用による伸びやヨレ」
となっていました。)
その後に出て来た言葉に、着目しました。それは、
「着用ダメージ」
という言葉、これは、「ダメージを受ける」のは、「服を着用した人」ではなく、
「着られたら"服"」
の方なのです。つまり、
「着用"した"ことによるダメージ」
ではなく、
「着用"された"ことによるダメージ」
です。「受け身形」なのです。そう、
「主語は、『服』」
なのです。そこがちょっと面白いなあと思いました。さすが洗剤のCMです。
グーグル検索してみたら(7月1日)
「着用ダメージ」=1万3400件
出て来て、トップに出て来たのは、
「おしゃれ着用洗剤『アクロン』改良新発売」
でした。