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『道浦TIME』

新・読書日記 2015_089

『キラキラネームの大研究』(伊東ひとみ、新潮新書:2015、5、20)

 

タイトルに「大研究」と、「大」が付いてる辺りに、ちょっと"遊び心"が感じられる「怪獣大研究」のような・・・。

わたしも日頃から気になっている「キラキラネーム」。でも、変わった「キラキラネーム」を否定したくても、その名前の付いた子どもに責任はないので、なかなか「ダメ」とは言い難い。せいぜい「読みにくいなあ」と言うぐらいで。そのぐらい「名前」と「その人」の結びつきは強く、「キラキラネーム批判」ってやりにくい中で、「大研究」というタイトルの下、著者はやってくれました。

著者も「読めない名前」に度々ぶち当たる中で、「読みにくいなあ」と思いつつ「なぜ、そんな名前を付けるのか?」を調べ、「キラキラネームの方程式」を見つける!しかし、さらに名前の歴史をたどっていくと、実は、キラキラネームに使われているような「無理読み」は「日本の伝統」であったことに気付く。「言われて見れば、確かにそうだ」というような「歴史上の人物」の名前も出て来る。

でも、それとこれとは...と思いつつも、さらに先を読み進めると、現代のキラキラネームは「感性」で漢字を用いる「感字」だと。そして、その行き着く先に待ち受ける「日本語の運命」とは??あとは実際に読んでみてね!!

って、書いていたら、きょう(6月17日)の「かんさい情報ネットten.」で、キラキラネームの反対で、「晋作」(「高杉晋作」から)「陽之助」(「陸奥宗光」の幼名から)といったちょっと、古い漢字の名前(「明治維新」あたりの)が、じわじわ流行っていると。名付けて「しわしわネーム」ですって。知らんかったなあ。


star4

(2015、5、22読了)

2015年6月20日 21:40 | コメント (0)