新・読書日記 2015_077
『藝人春秋』(水道橋博士、文春文庫:2015、4、10)
単行本は2012年12月刊行。
水道橋博士には、東日本震災までは「ミヤネ屋」にご出演頂いていた。単行本が出たときは、表紙の絵が結構グロテスクだったので買わなかったのだが、文庫本が出てから、博士の関連のツイッターでかなり呟かれていて、評判も良く「これは読むしかないな」と。
読んでみたら、ものすごく計算された文章はサービス精神に富んでいて、「おもしろい」と同時に思わず「うまい!」と思ってしまいます。技巧的に過ぎるきらいもあるが、それも「プロのサービス精神」のなせる技だと。
文庫版のあとがきのオードリー若林の文章も、大変評判が良く、これは先に本屋で立ち読みをしたのだが、真摯な芸人精神というものが感じられた。それは博士への、否、芸人全体へのリスペクトによるものだと感じた。
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