新・ことば事情
5765「歯槽膿漏と歯周病」
先日、歯医者さんに行ったら、治療中に先生が、
「こういうのを、ほうっておくと、昔で言う『歯槽膿漏』になっちゃうんですよ」
と言われました。この「昔で言う」が引っかかったので、
「今は、何て言うんですか?」
と聞くと、
「今は『歯周病』と言いますね」
と。あ、「歯周病」、知ってる!あれって「歯槽膿漏」の言い換えだったのか!
そういえば最近「歯槽膿漏」って、あまり聞かなくなったと思ったら、そういうことだったのね。たしかに「漢字が難しい」ですしね、「歯槽膿漏」は。「歯周病」のほうがわかりやすいし、漢字も簡単で、何より「歯周病」と「病」が付いてるから、
「病気なんですよ!」
ということがよく分かる。「病気」だと治そうと思うけど、そうでなければ「まあ、いいか」ってなりますもんね。
グーグル検索では(6月3日)、
「歯槽膿漏」=54万7000件
「歯周病」=146万0000件
でした。ちなみに、あす「6月4日」は、昔で言う、
「虫歯予防デー」
現在は、
「歯と口の健康週間」
だそうです。詳しくは「平成ことば事情5107虫歯予防デー」をお読みください。
(追記)
この話自体は少し前のことだったのですが、「歯槽膿漏は死語」というメールのメモが出て来て、
「あれ?この話、まだ書いてなかったかな?」
と思って書いたのですが、NHKの原田さんから、
「平成ことば事情5712『歯槽膿漏』と内容が一部、かぶっているのでは?」
とご指摘を頂き確認したところ、「丸かぶり」でした・・・・。既に書いてたんだ。2か月前に。すっかり忘れておりました。4月10日に書いてナンバーが「5712」で、6月3日に書いて「5765」ですから、
「54日間で53ネタ書いた」
と。ほぼ「1日1つ」のペースですね!でも、1つは「ネタかぶり」でしたが。
まあ「虫歯予防デー」との関連も書けたし、いいか。
ちなみに、そのきっかけとなった、
「昔で言うところの『歯槽膿漏』になっている左上奥の銀歯2本」
の現状ですが、無事に外してもらい歯石などもスッキリときれいにしてもらい、10日ほど銀歯が2本ない不便な状態が続いていましたが、昨日の「虫歯予防デー」(古いっちゅうに)に「仮付け」をしてもらい、一晩経ちましたが順調です!
(2015、6、5)