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『道浦TIME』

新・ことば事情

5755「道浦様のお電話で間違いないでしょうか?」

 

休日に家に居ると、電話がかかって来たので出ました。すると、女性の声でいきなり、

「道浦様のお電話で間違いないでしょうか?」

と言うので、

「はい・・・」

と答えたのですが、案の定、何かの売り込みの電話だったので、すぐに切りました。

そして、考えました。

今の電話の「違和感」は何だったのだろうか?

 

昔。

「固定電話」の時代は、

「道浦様のお宅でしょうか?」

とかかってきました。「電話」は「家(=お宅・会社など)」にあるものと決まっていたからです。

それが、「携帯電話が主流」になったことで、「固定電話」へのかけ方も、

「携帯電話風」

になってきたのではないか?だから、

「電話にかけているのであって、人にかけているのではないように感じるセリフを発するようになったのではないか?」

しかし、これって以前の「お宅」が「お電話」に変わっただけなんですよね。しかし、「お宅」には感じられた、

「そのお宅に住む人=電話の相手への尊敬の念」

が、「お電話」には感じられない気がするのではないかと思います。なぜですかね?

それと、実はさっきのセリフの中の

「~で間違いないでしょうか?」

という言い方も嫌いです。

「だったら、どうした?」

と言いたくなるのは私だけ?

今後、ケータイからスマホに移って、もう「声」を発しないで、「LINE」とか「ツイッター」とか「フェイスブック」とか、

「文字でコミュニケーションを取ることが主流」

の人たちばかりになった時に、「電話」で相手に話しかける言葉は、一体どうなるのでしょうかね?

(2015、5、27)

2015年5月29日 12:32 | コメント (0)