新・ことば事情
5749「サラダ油2」
2007年8月17日に書いた「平成ことば事情2961サラダ油」の続報です。
「サラダ油の『油』は、『あぶら』か『ゆ』か?」
8年前は、辞書での取り扱いは、
(☆は意味の中に書かれているもの。★は空見出し、それ以外は見出し)
【サラダオイル】日本国語大辞典、大辞林、三省堂国語辞典、日本語新辞典、岩波国語辞典、明鏡国語辞典、新明解国語辞典、NHK日本語発音アクセント辞典、広辞苑☆
【サラダゆ】日本国語大辞典、大辞林★、三省堂国語辞典☆、新明解国語辞典☆、広辞苑
【サラダあぶら】=なし
【植物ゆ】日本国語大辞典、大辞林、三省堂国語辞典、日本語新辞典、岩波国語辞典、明鏡国語辞典、新明解国語辞典、NHK日本語発音アクセント辞典、広辞苑
【植物あぶら】=なし
【オリーブオイル】日本国語大辞典☆、大辞林☆、明鏡国語辞典、新明解国語辞典☆、
【オリーブゆ】日本国語大辞典、大辞林、三省堂国語辞典、日本語新辞典、岩波国語辞典、新明解国語辞典、NHK日本語発音アクセント辞典、広辞苑
【オリーブあぶら】=なし
ということで、そのほか、さらに1年前の「2006年7月7日」の新聞では、
「日経(夕)」=サラダオイル
「読売(夕)」=サラダ油(読み方はなし)
でした。同じく「2006年7月10日」の読売テレビ『ニュース・スクランブル』では
「サラダあぶら」
と記者が言っていました。
グーグル検索では(2007年8月17日)、
「サラダ油」 =146万件
「サラダオイル」= 15万件
「キャノーラ油」= 6万0200件
でした。
さて、8年たった「2015年5月12日」のNHK「あさイチ!」では「サラダ油」を、
「サラダユ」
と読んでいました。(これが新しい情報です。)
グーグル検索してみましょう。(2015年5月13日) △=増、▼=減
「サラダ油」 =120万件(▼26万件)
「サラダオイル」= 38万2000件(△23万3000件)
「キャノーラ油」= 33万5000件(△27万4800件)
「キャノーラオイル」=3万4500件
でした。「キャノーラオイル」も、新たに引いてみました。
これを見ると、8年前より「サラダ油」が減り、その分「サラダオイル」が増えています。
と同時に「キャノーラ油」も増えていますね。
「サラダユ」か「サラダあぶら」かで悩んでいる間に、「サラダオイル」がトップを奪ったと。そういうことですかね?