新・ことば事情
5746「一夜明け会見」
大相撲夏場所で初優勝を果たした、照ノ富士関。優勝の翌日の会見の模様を伝えてテレビ朝日のお昼のニュースで、女性アナウンサーが、こんなアクセントで読んでいました。
「イ/チヤアケカ\イケンヲ オ/コナイマ\シタ」
違和感、あるなあ。つまり彼女は、
「一夜明け(イ/チ\ヤ ア/ケ)、会見を(カ/イケンヲ)行いました(オ/コナイマ\シタ)」
と読むべきところを、
「一夜明け会見(イ/チヤアケカ\イケン)」
という「複合語」を作り(?)「一語で」読んでしまったのです。
単なる「うっかりミス」とも言えますが、その背景には、
「何でもかんでも『一語=名詞』にしてしまう傾向」
があるのではないでしょうか?
もしかしたら、「業界の専門用語」として「一夜明け会見」という言葉があるのかもしれませんが、それを一般のニュースで使うことは、戒めるべきです。
意味を考えて、より伝わりやすく説明する意識を持たないといけないなと改めて思いました。