新・読書日記 2015_074
『アマチュアオーケストラに乾杯!~素顔の休日音楽家たち』(畑農敏哉、NTT出版:2015、4、30)
著者はフジテレビの人で、数年前に用語懇談会でご一緒した。北京やカイロの特派員も務めたということで、経験も豊富、博識の人。たまたまツイッターをやっていて、「あれ?畑農(はたの)さんだ!」と気づき、フォローしていると、大体「つぶやき」はご自身の趣味のオーケストラ・クラシック音楽関係の話。コントラバス奏者で、今はなんと指揮もされるということで、すごいなあと思っていたら、今度はなんと、本を出されたということで、急いで買い求めました。
いきなり、文章を褒める前に言うのは何ですが、イラストがほのぼのしていて良いです。
内容は・・・、私も合唱をやってる関係で、オケ関係の方との交流が「なきにしも非ず」なので、読んでいると「うんうん、よく分かる」ということが多く、共感できました。
でもこれって、遣っている人は「わかる」けど、やってない人は、全く興味がないような感じで、読者のターゲットはどの辺りなのだろうか?と、ちょっと思ってしまいました。同じようにアマチュアオーケストラをやっている人たちに読んでもらって"情報共有"という感じなんですかね?それとも、オケはやっていないけど、クラシック音楽に興味がある人がターゲットなのかな?
現在の日本のアマチュアオーケストラ界の現状と、それに取り組む人たちの素顔、またまた、どんな曲が人気で演奏されているか、楽器の特徴やその奏者の性格・傾向(そういう本もありましたね、読んでないけど買った)、演奏会を開くまでの準備・手順まで、まさに至れり尽くせりで、盛りだくさんに記されている一冊。
最後には、アマチュアオケ界の未来と課題、提言まで!
でも、こんなにオケに没頭していて、お仕事は大丈夫ですか?と、ちょっと心配になるぐらい、ハマってますね!そういう人が書いた本は、面白いですよ!素人にもわかりやすく説明してくれてます。「そうだったのか!アマチュア・オケって!?」という感じですね。