新・読書日記 2015_068
『テレビの秘密』(佐藤智恵、新潮新書:2015、4、20)
この著者のことは知らなかったが、1970年生まれで東大卒、米コロンビア大学でMBAを取って、NHK、ボトンコンサルティンググループ、外資系テレビ局(?)を経て独立したと、裏表紙や奥付の著者紹介欄に書いてある。コメンテーター「としても」活躍中と書いてあるが、「本職」は、何なんだろう?
先週金曜(5月1日)の読売新聞夕刊の言葉のコラムも書いていた。このところ売出し中?
内容は、テレビの内部を知らない人には面白いと思う。「新書」には最適かな。テレビ局の中にいる者としては、特に目新しい話はなかったが、それをこのように「読み物」にするのは、やはりテクニックがいるので、参考になった。
目次を見ると「ヒットの鍵は設定が握る」「キャスティングはバランス重視」「マスか、ニッチか、どちらかに決める」「編成とは戦略のことである」「イノベーションは辺境から学べ」と、まんま「ビジネス書」である。
もう少し細かく見ると、
『「花子とアン」ヒットの裏に"アナ雪の法則"』
『なぜ「相棒」の杉下右京は恋をしないのか』
『ヒトはなぜマツコ・デラックスを見てしまうのか?』
など、とっても興味深い項目がズラリ!これらの項目のタイトルを「書名」にしても良かったのでは?と思うぐらいです。
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