新・読書日記 2015_066
『世界史の極意』(佐藤優、NHK出版新書:2015、1、10)
今、世界の動きを捉える専門家の中で、ロシアを軸として信頼できる情報を超人的に発信し続けている著者。その著者は、どのような本を読んで、どのような情報を信頼して育って来たのか?ということを教えてくれる一冊。
「歴史は悲劇を繰り返すのか?~世界史をアナロジカルに読み解く」から始まり、第二次世界大戦が終わっても「戦争の時代」は続いており、その中で「核兵器を使わずに戦争をする知恵」を、人類は学んできたと。
「帝国主義」「資本主義」の本質とその歴史から未来を読み解く。そこに新たに加わるのが「民族問題」そして「宗教問題」だ。
こうした「歴史の柱」を学ぶことで、我々は「戦争を阻止すること」が、究極の目的であることを忘れてはならない。
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