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『道浦TIME』

新・ことば事情

5718「三段壁」

 

和歌山県白浜町の名勝、

「三段壁」

この読み方を聞かれて、

「え?『サンダンペキ』でしょ?『半濁音』で。」

と答えたら、

「いや、そう思うんだけど、『サンダンヘキ』と、『半濁音じゃない』発音をするヤツがいるんだよ」

ということで、ネットで調べたり、地元の白浜町役場・観光協会などへ電話したりして、手分けして調べたところ、なんと回答は、

「サンダンベキ」

「清音」でも「半濁音」でもなく、

「濁音」

だったのです!知らなかった!しかも、

「いつから、そう呼んでいるのですか?」

と聞いたら、

「ずっと昔から。最初から『サンダンベキ』です。」

という答えが返って来たそうです。

知らなんだー!

だって、「○○壁」という時には、例えば、

「絶壁」「岸壁」

なんかは「半濁音」の「ペキ」ですし、似たような漢字の「璧」を使った言葉でも、

「完璧」

は「ペキ」と「半濁音」です。ですから、

「促音(小さい「ッ」)や撥音(「ン」)の後は『ペ』と『半濁音』になる」

と思ってたのです。

「ベ」という「濁音」になるケースって、他にあるのかな?すごく例外的ですよね?

ご存じの方いらっしゃったら、教えてください!

(2015、4、22)

2015年4月23日 16:39 | コメント (0)