新・ことば事情
5718「三段壁」
和歌山県白浜町の名勝、
「三段壁」
この読み方を聞かれて、
「え?『サンダンペキ』でしょ?『半濁音』で。」
と答えたら、
「いや、そう思うんだけど、『サンダンヘキ』と、『半濁音じゃない』発音をするヤツがいるんだよ」
ということで、ネットで調べたり、地元の白浜町役場・観光協会などへ電話したりして、手分けして調べたところ、なんと回答は、
「サンダンベキ」
「清音」でも「半濁音」でもなく、
「濁音」
だったのです!知らなかった!しかも、
「いつから、そう呼んでいるのですか?」
と聞いたら、
「ずっと昔から。最初から『サンダンベキ』です。」
という答えが返って来たそうです。
知らなんだー!
だって、「○○壁」という時には、例えば、
「絶壁」「岸壁」
なんかは「半濁音」の「ペキ」ですし、似たような漢字の「璧」を使った言葉でも、
「完璧」
は「ペキ」と「半濁音」です。ですから、
「促音(小さい「ッ」)や撥音(「ン」)の後は『ペ』と『半濁音』になる」
と思ってたのです。
「ベ」という「濁音」になるケースって、他にあるのかな?すごく例外的ですよね?
ご存じの方いらっしゃったら、教えてください!