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『道浦TIME』

新・ことば事情

5717「真逆2」

 

4月22日、鹿児島地裁は、川内原発の再稼働差し止めを求めた仮処分の申し立てを却下しました。お昼のニュースで、鹿児島読売テレビの若い男性記者(アナウンサー?)が、その模様を中継で伝えていました。その、

「先日の福井地裁とは真逆の判決が出ました」

というコメントの中で、

「真逆」

という言葉が出て来ました。

これは、こんな硬いニュースの中の言葉としては、ふさわしくありません。

「正反対の判決」

と言ってもらいたいなあと思っていました。

すると、同じ日の夕方の読売テレビの「かんさい情報ネットten.」の中でも、ナレーションとスーパーが共に、

「真逆の判決」

と出て来ました。ガックリ。

原稿を書いた記者・デスク・そしてナレーターさんも「若い」のですね。「真逆」に違和感がないのでしょうか?私なら絶対に使わない表現なのでが・・・。

4年前に書いた、「平成ことば事情4428 真逆」もお読みください。

(2015、4、22)

2015年4月23日 12:32 | コメント (0)