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『道浦TIME』

新・読書日記 2015_058

『安倍官邸の正体』(田﨑史郎、講談社現代新書:2014、12、20)

 

以前「ミヤネ屋」にもご出演頂いていた、時事通信の解説委員・田﨑さんの著書。3月のスペイン旅行の1週間で読もうと持って行ったのだが、結局、帰って来るまでには読み終えられず、帰って来て読み終えた。

去年の12月末に出版されているが、2014年12月の衆院選の内幕について記されている。次の選挙までの安倍政権の運営を考える上でも読んでおくべき一冊だろう。

政権内部まで深く取材している著者から見た、安倍政権の「構造」と「正体」、さらに「一次政権とはどこが違うのか?」なぜ、一次政権の時と比べて「ゴルフ」の回数が激増したのか?「美しい国」路線を引っ込めた理由などが詳しく書かれている。

その中で著者は、「菅官房長官」を高く評価しており、「安倍政権は菅官房長官でもっている」ぐらいの勢いで褒めている。「褒め殺し」ではないようなのだが、内情を知らない読者から言うと、「そんなに凄いのかなあ?」とわからない部分はあるが、「粛々と進める"凄み"」は感じることができる。あまり笑っているところを見たことないもんね。あの「冷静さ」は、尋常ではないだろう。でも、怒っている感じのところはあるから、やはりかなり"抑え込んでいる感情"もあるのだろうなと。身体に悪いだろうな。

「安倍政権のキーパーソン」の一人が「菅官房長官」であることは、間違いないだろう。


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(2015、3、22読了)

2015年4月22日 16:40 | コメント (0)