新・読書日記 2015_057
『寂しさの力』(中森明夫、新潮新書:2015、3、20)
著者は「おたく」という言葉の生みの親。作家であり、アイドル評論家。三重県生まれとは知らなかった。
その著者が「母」を失いかけたときに感じた「寂しさ」から、「成功者たちの原動力」「人間の最も強い力」は「寂しさ」ではないか?ということを「発見」し、その視点を基に読み解いていく歴史。自らの家庭の歴史と言うか「自叙伝」的要素もあって、同時代を一緒に体験できる面白さもあって、ほぼ一気に読んでしまいました。
中島みゆきへのインタビューのあとに、その時には答えてもらえなかった「答え」とおぼしき「曲」の歌詞を、テレビで聞いた時に感じた「感動」というのは、体験した人にしかわからないのだろうなと思ったし、「中島みゆき、やっぱりスゴイ!」とも思いました。
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