新・読書日記 2015_048
『棒を振る人生~指揮者は時間を彫刻する』(佐渡裕、PHP新書:2014、10、29)
タイトルが面白い。指揮者は確かに「棒を振る」が、「人生」が付くと「人生を棒に振る」に見えるところが"遊び心"だなあ。
いまや、日本を代表する指揮者の一人となった佐渡裕さんが、自らの生い立ちと音楽、楽譜、指揮者、そして「第九」についての思いを語った一冊。
2015年9月から2018年8月末までの3年間、ウィーン・フィルと常に比較されてきたというオーストリアのオーケストラ「トーンキュンストラー管弦楽団」の音楽監督を務めることになった佐渡さん。それに向かうにあたって、これまでの自身の「音楽の軌跡」をまとめておきたいような気になったのではないか?
ことし9月からの、彼の地でのご活躍、期待しています!
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